2025年7月、このたび歴史ある社会福祉法人ともしび会の第6代理事長を拝命いたしました。創立以来、ともしび会は日本、そして秋田の時代の移り変わりとともに歩みを進め、 常に地域のニーズに寄り添いながら発展してまいりました。
昭和の時代には県内で初めて認知症専用棟を開設し、平成にはヘルパー事業やデイサービス、ショートステイなど、多様なサービスを展開してきました。こうした先人たちの真摯な福祉への想いは、当法人の基本理念として今も確かに受け継がれています。
令和となった現在、2025年問題や2040年問題に象徴されるように、福祉はこれまで以上の多様化・合理化・生産性が求められる時代へと進みつつあります。
ともしび会がこれまで築いてきた「地域のニーズに応える福祉サービス」をこれからも確実に提供できるよう、役職員一同、変わらぬ真摯な姿勢で福祉と向き合ってまいります。
私は、地域で育ち、学び、働いてきた一人として、これまで以上に地域に根差し、必要とされる法人であり続けるため、若い力をもって全力で歩みを進めていく決意です。
また、2040年にかけて社会は次のような大きな課題に直面すると言われています。
- 農業従事者が2020年比で7割減少し、農作物価格が高騰すること
- 物流人材の不足により、2030年度には荷物の34%が届けられなくなる可能性があること
- 国内住宅の3割が空き家となり、大工が6割減少することで、実家や自宅の改修が困難になること
- 介護職員が69万人不足し、訪問介護などで急なキャンセルが多発すること
中山間農業地域で暮らし、第二次産業に従事し、現在は福祉の現場に立つ私だからこそ、また、ともしび会だからこそ担える役割がこの地域には必ずあると確信しています。
長きにわたり当法人を支えてくださったすべての皆様に心より感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。









